最近のiPad Proは、性能や価格が一部のMacモデルを上回ることもあります。
このため、購入を検討している多くのユーザーは、なぜiPad Proが高価なのか、そしてその特長がどのようなものなのか気になる場面も増えたのではないでしょうか。
そこで本記事では、iPad Proが高価な理由と、Macとの比較を通じてその特長を詳しく解説します。
iPad ProとMacの基本性能を比較！
まずは、iPad Proとその他代表的なMac製品の基本性能を比較します。以下の表で、それぞれのデバイスの基本性能を詳しく見ていきましょう（2024/06時点）。
| iPad Pro | MacBook Air | MacBook Pro | iMac | |
| プロセッサ | M4チップ | M2チップ、M3チップ | M1 Pro、M1 Max、M2 Pro、M2 Max | M3チップ |
| メモリ容量 | 8GB、16GB | 8GB〜24GB | 16GB〜64GB | 8GB～24GB |
| ストレージオプション | 256GB〜2TB | 256GB〜2TB | 512GB〜8TB | 256GB〜2TB |
| ディスプレイサイズと解像度 | 11インチUltra Retina XDR（2,420 x 1,668ピクセル）、13インチUltra Retina XDR（2,752 x 2,064ピクセル） | 13インチRetina（2,560 x 1,664ピクセル）、 15インチRetina（2,880 x 1,864ピクセル） | 14インチLiquid Retina XDR（3,024 x 1,964ピクセル）、16インチLiquid Retina XDR （3,456 x 2,234ピクセル） | 24インチ4.5K Retina（4480×2520ピクセル） |
| バッテリー寿命（連続使用時） | 最大10時間 | 最大18時間 | 最大22時間 | 常時電源接続が必要 |
次に、iPad Proの各スペックごとの特長についてより深堀りして解説します。iPad Proの高性能さや優れた機能がどのように価格に反映されているのか、詳しく見てみましょう。
iPad Proのプロセッサ
iPad Proは最新のM4チップを搭載しており、速い処理能力があります。複雑なアプリの起動やグラフィックの処理などマルチタスキングがスムーズに行えるのです。
一方で、MacBook AirやiMacはM2やM3チップを使っており、MacBook Proはさらに高性能なM1 Pro、M1 Max、M2 Pro、M2 Maxを搭載しています。iPad ProのM4チップは最新の技術を採用しており、その性能の高さが価格にも反映されているといえます。
iPad Proのメモリ容量
Pad Proのメモリ容量は8GBと16GBで、日常的な作業や複数の作業を同時に行うのに充分です。
MacBook AirやiMacは8GBから24GBと、より大きなメモリ容量を選ぶことが可能。
MacBook Proは最大64GBまで対応しており、高い処理能力を求めるプロ向けです。
iPad Proのメモリ容量は、持ち運びやすさと性能のバランスを取るために最適化されているといえます。
iPad Proのストレージオプション
MacBook AirやiMacも同じストレージオプションがありますが、MacBook Proは512GBから8TBまでの幅広い選択肢があります。
iPad Proのストレージは持ち運びのしやすさを考慮した容量で、クリエイティブな作業やデータ管理に便利です。
外出先でもMacBook AirやiMacと同レベルの大容量のデータを扱えるため、タブレットでありながらプロフェッショナルな作業を行うためには充分な容量といえるでしょう。
iPad Proのディスプレイサイズと解像度
iPad Proは11インチ（2,420 x 1,668ピクセル）と13インチ（2,752 x 2,064ピクセル）の高解像度ディスプレイを持っており、鮮明で細かい表示ができます。
MacBook Airは13インチと15インチのRetinaディスプレイ、iMacは24インチの4.5K Retinaディスプレイを持っています。
MacBook Proは14インチと16インチのLiquid Retina XDRディスプレイで、非常に高い解像度を持っています。
iPad Proは他のデバイスに比べてディスプレイサイズや解像度で劣る部分もありますが、ProMotionテクノロジーによる120HzのリフレッシュレートやTrue Tone機能があり、滑らかで目に優しい表示が可能です。長時間の使用でも疲れにくく、細かなデザインや写真編集も快適に行えます。
特に、持ち運びやすさと高い視覚的な品質を両立させており、どこでもプロフェッショナルな作業を行えるため、デザイナーやイラストレーターにとって理想的な携帯可能ツールといえるのです。
iPad Proの優れた点を詳しく解説！
ここからは、表では補えなかったiPad Proの特長について詳しく解説します。
Apple Pencil
iPad ProはApple Pencil Proに対応しており、高精度の入力が可能です。手書き文字の認識や注釈の追加などが簡単に行なえます。
イラストを描いたり、手書きのメモを取ったりする際にも便利です。
Magic Keyboard
トラックパッド付きのMagic Keyboardを使用することで、ノートパソコンのような使用感が得られます。文字入力や作業が効率的になります。
Smart Keyboard Folio
iPad Proに対応した別売りのアクセサリであるSmart Keyboard Folioは、軽量で持ち運びやすく、タイピングも快適に行えます。文字入力と持ち運びの利便性を重視するユーザーにとって最適です。
iPadOS
iPad Proは、タブレットに最適化されたiPadOSを搭載しています。マルチタスキング（複数のアプリを同時に使うこと）やスプリットビュー（画面を分割して複数のアプリを表示すること）などの実現に貢献しており、作業の効率が向上します。
Face ID
iPad ProはFace IDを搭載しており、高精度の顔認証で迅速かつ安全にロック解除ができます。セキュリティが強化され、利便性も向上します。
AR機能
iPad Proは拡張現実（AR）アプリケーションの利用が可能で、現実の環境に3Dグラフィックなど仮想の物体を重ね合わせる体験ができます。教育やエンターテインメント、家具配置といった分野での利便性が高まります。
iPad Proの価格が高い理由は高品質な設計！
iPad Proの価格が高い理由には、いくつかの要因があることがわかりました。
まず、ハードウェアの品質が挙げられます。iPad Proは高品質なUltra Retina XDRディスプレイを搭載し、アルミニウム製の丈夫なボディを持っています。
さらに、最新のM4チップを採用しており、高速な処理と省電力を可能にしています。
また、ProMotionやTrue Toneなどを用いた、画面が滑らかに動いたり、周りの光に合わせて色を調整できるような先進的なディスプレイ技術や、自社製の進化したMシリーズチップの搭載が価格に反映されているのです。
さらに、Appleのブランド価値も大きな要因です。信頼性のある高品質な製品、優れたサポートサービス（AppleCareなど）、他のApple製品とのシームレスな連携なども、iPad Proの高価格に寄与しています。
このように、多くの優れた特長と技術が詰まったiPad Proは、価格に見合った価値を持っているのです。
まとめ
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