同じMacなのに「Early」と「Late」表記？年内モデルの違いを徹底解説

Macを購入する際、「Early」や「Late」といった表記を目にすることが多いですが、これらが何を意味するのか気になったことはありませんか？

こうした表記は、特定の年に発表されたMacのモデルをさらに詳しく区分けするために使われています。

MacBookやiMacなど、同じ年のモデルでも「Early（初期）」や「Late（後期）」という区別があるため、性能や機能が微妙に異なることがあるのです。

本記事では、「Early」「Late」の違いが具体的に何を意味するのか、またMac選びの際にどのように役立つのかを分かりやすく解説します。

EarlyとLateの表記の意味とは？

Macのモデル名にある「Early（初期）」や「Late（後期）」といった表記は、そのモデルがリリースされたタイミングを示しています。

Appleは、毎年新しいモデルを発表することが多いですが、年内に複数のアップデートがある場合、それぞれのモデルを区別するために「Early」「Late」「Mid（中期）」などの表記を使っています。

時期	初期 (Early)	中期 (Mid)	後期 (Late)
期間	1月〜4月	5月〜8月	9月〜12月

期間はあくまで目安であり、リリース時期が必ずしも固定されているわけではありません。

4月に「Mid」となる場合や、8月に「Late」となる場合もあります。

たとえば、「iMac (Retina 5K, 27-inch, Mid 2015)」と「iMac (Retina 5K, 27-inch, Late 2015)」は、同じ2015年に発売されたモデルですが、機能や性能が若干異なっています。

主な違いを表にすると、以下の通りです。

項目	iMac (Retina 5K, 27-inch, Mid 2015)	iMac (Retina 5K, 27-inch, Late 2015)	違い
ストレージ	1TB HDD（7,200rpm）オプション：1TB/3TB Fusion Drive、256GB〜1TB SSD	3.2GHzモデル：1TB HDDまたは1TB Fusion Drive3.3GHzモデル：2TB Fusion Driveオプション：最大3TB Fusion Drive、または256GB〜1TB SSD	Late 2015はモデルが増え、それに伴い標準でFusion Driveを選択可能な構成も増加
周辺機器	Apple Wireless Keyboard、Magic Mouseオプション：Magic Trackpad	Magic Keyboard（充電式）、Magic Mouse 2（充電式）オプション：Magic Trackpad 2	Late 2015は周辺機器が改良され、充電式や感圧タッチに対応
ビデオ出力・外部ディスプレイ	最大1台：3,840 x 2,160ピクセル	最大2台：4,096 x 2,160ピクセルまたはデュアルケーブルで1台：5,120 x 2,880ピクセル	Late 2015は4K/5Kディスプレイのサポートが充実
オペレーティングシステム	OS X Yosemite	macOS Sierra	Late 2015はmacOS Sierraがプリインストール
環境配慮	リサイクル可能なアルミニウムとガラス無害素材の使用	リサイクル可能なアルミニウムスピーカーに再生プラスチック35%使用	Late 2015は再生プラスチックをスピーカーに使用し、さらに環境配慮

このように、EarlyやLateの表記は、同じ年のモデルでも、リリース時期による微妙な違いがあることを示します。特に中古市場での購入時に役立つでしょう。

EarlyモデルとLateモデルの違い

次に、具体的に「Early」モデルと「Late」モデルの違いについて見ていきましょう。

年内に複数回リリースされるモデルには、スペックやハードウェアの改善が施されていることが多く、それが「Early」「Late」といった表記で区別されています。

ハードウェアのアップデート

一般的に、同じ年にリリースされる「Early」と「Late」モデルでは、後期に出る「Late」モデルの方が改善や機能追加が施されている場合が多いです。

たとえば、プロセッサ（CPU）の性能が向上していたり、グラフィックス性能が改善されていることがあります。先の表もぜひ参考にしてみてください。

Appleは年内でも技術の進歩や消費者のフィードバックをもとに、デバイスの性能をアップデートしているため、「Late」モデルでは最新技術を搭載するケースがよく見られます。

また、場合によってはキーボードの改善や冷却システムの効率化など、使用感に影響する部分にも手が加えられていることがあります。

そのため、「Late」モデルは性能面で優れている場合が多く、性能重視で購入を考える方には魅力的な選択肢です。

ソフトウェア対応の違い

Appleは、OS（オペレーティングシステム）やソフトウェアについても、モデルのリリース時期によって若干の違いがあります。

特に、数年が経過した後には、同じ年にリリースされたモデルでも「Early」と「Late」でOSのバージョンが異なることがあります。

先に紹介したiMac2015においても、MidとLateで異なるOSがインストールされていました。

このように、長期的なソフトウェア対応を考えると、できるだけ最新のモデルを選ぶ方が今後のサポートを受けやすく、長く使えるメリットがあります。

特に中古でMacを購入する場合、どのバージョンのOSまでサポートされているかを確認することが大切です。

EarlyとLate表記がMac選びにどう影響する？

Macを選ぶ際に「Early」や「Late」表記を理解することは、特に中古市場での購入において重要なポイント。

同じ年にリリースされたモデルであっても、リリース時期による性能やサポートの違いがあるため、購入後の満足度に影響してしまうのです。

以下からは、具体的にMac選びにおける「Early」「Late」表記の影響について見ていきましょう。

コスト面で選ぶならEarly！Lateは高い

中古市場では、一般的に「Early」モデルの方が「Late」モデルに比べて価格が抑えられていることが多いです。

最新の技術や性能を求めないのであれば、「Early」モデルの方がコストパフォーマンスが良い場合があります。

特に、基本的な用途（ネット閲覧、動画視聴、文書作成など）であれば、旧モデルでも充分。

一方で、最新のOSや高機能を望む方は、価格が多少高くても「Late」モデルを選ぶことで、最新技術の恩恵をはっきり感じやすくなるかもしれません。

購入の際には、予算と目的に応じて「Early」か「Late」を選びましょう。

長期的なサポートと性能を重視するならLateモデル

「Late」モデルは、「Early」モデルに比べてAppleのOSやセキュリティアップデートが長く続く傾向があります。

特に、業務で使うなど長期間安定して使いたい場合や、将来的なアップデートを見越して選びたい場合には「Late」モデルを選ぶのが理想的。

最新のセキュリティ機能や新機能を使いたい場合も、「Late」モデルを選ぶことでより長期間のサポートが受けられます。

EarlyとLateの見分け方と確認方法

中古市場などでMacを購入する際、製品名やスペック表に表記されていない場合もあるため、しっかりとバージョン違いを確認することが重要です。

以下からは、Macの「Early」や「Late」表記を確認する方法について紹介します。

Macのシステム情報から確認する方法

Macの「Early」「Late」表記は、macOSのシステム情報から確認することができます。

以下の手順で確認しましょう。

画面左上のAppleマークをクリックし、「このMacについて」を選択
表示されるウィンドウにMacのモデル情報が登場。そこに「MacBook Pro Early 2015」といった形で表記される

リリース時期を含めた詳細なモデル情報がわかるため、購入前の参考にすることができます。

シリアルナンバーでMacのモデルを調べる方法

自分のMacのモデルやリリース時期を知りたいときは、シリアルナンバーを使って確認する方法が便利です。

シリアルナンバーは、以下の場所で簡単に確認できます。

システム情報アプリで確認
キーボードで「option」キーを押しながら、画面上のAppleメニュー（リンゴのマーク）をクリックし、「システム情報」を選びます。
表示された「ハードウェア」画面の右側にシリアル番号が表示されています。
必要があれば、「command + 4」を押すと、シリアル番号が読み上げられます。