MacBook AirやMacBook Proでは、機種ごとに充電器のサイズやワット数が異なります。
充電器が異なる理由は、それぞれのモデルが異なる電力ニーズを持っているからです。
たとえば、軽量で省エネ設計のMacBook Airには、30Wの充電アダプタが付属します。
一方、よりパワフルなMacBook Proは、モデルによって67Wや96W、16インチの上位モデルでは140Wの充電アダプタが必要です。
今回は、こうしたMac充電器の種類、互換性について解説します。
も く じ
ToggleMacの充電器は機種によって異なる
Macの充電器は、機種ごとの消費電力に合わせて設計されています。
充電器のワット数がそれぞれのMacBookの性能に最適化されているため、異なるワット数が必要になるのです。
ここからは、充電器のサイズやワット数の違い、ワット数と充電速度の関係について詳しく見ていきましょう。
充電器のサイズやワット数の違い
Macの充電器は、モデルによってワット数が異なり、それぞれのパフォーマンスに合わせた電力を供給します。
たとえば、MacBook Airは軽量で電力消費が少ないため、30WのUSB-C充電アダプタが標準で付属しています。
2022年以降のモデルでは、35WデュアルUSB-Cポート充電アダプタや67W充電アダプタもオプションで選べ、より早く充電することも可能。
一方、より高性能なMacBook Proシリーズでは、性能差に応じて消費電力も大きくなります。
14インチモデルには標準で67Wまたは96Wの充電アダプタが付属。用途に合わせた電力供給が可能です。
さらに、16インチのMacBook Proはパフォーマンスが高いため、充分な電力を確保するために140WのUSB-C充電アダプタが付属しています。
USB-Cで充電する全てのMacモデルは、Appleの純正アダプタだけでなく、対応する他の高ワット数のアダプタも使用可能です。
ワット数と充電速度の関係
充電器のワット数が高いほど充電速度も速くなりますが、各Macモデルに適したワット数を使うことが重要です。
たとえば、MacBook Air (M2, 2022)に140Wのアダプタを使っても、最大充電入力は94Wに制限され、充電が速くなるわけではありません。
MacBook Airには30W〜67Wのアダプタが適しており、それ以上の電力を供給しても効率は変わらず、かえって過熱のリスクが高まる可能性があります。
逆に、MacBook Pro (16-inch, 2021)には140Wアダプタが最適で、充電速度を最大限に活かすことができます。
各モデルに適したワット数の充電器を使うことで、安全で効率的な充電が可能です。
MagSafeとUSB-C充電器の違い
Macには主にMagSafeとUSB-Cという2種類の充電方法があり、それぞれにメリットがあります。
MagSafeは磁石でMacBookに接続するタイプで、特にMacBook Proの14インチと16インチモデルで使われています。
磁石式なので、誤ってケーブルを引っ張ってしまっても、簡単に外れるため、Macが落ちたりしにくいという安全性がメリット。
一方、USB-C充電器は多くのMacモデルに対応しており、iPadやiPhoneなど他のデバイスでも使えるため、互換性と汎用性が高いのが特徴です。
USB-Cは高速充電にも対応しているので、充電をスピーディーに行える点でも便利です。
モデルや使用シーンに合わせて、どちらの充電器が適しているか選ぶと良いでしょう。
Macの充電器でもiPhoneやiPadを充電できる!
Macに付属する充電器は、iPhoneやiPadの充電にも問題なく使えます。
たとえ67Wや96W、140Wといった高出力のアダプタでも、iPhoneやiPadの接続に応じて自動的に出力が調整されるため、過剰な電力が供給される心配はありません。
ただし、充電速度を最大限に活かすためには、各デバイスに適したワット数のアダプタを使うのがポイントです。
たとえば、iPhoneやiPadには通常18W〜30W程度のアダプタで充分です。
高出力の充電器を使っても、充電が特別速くなることはないため、過剰な電力を使う必要はありません。
また、iPhone 8以降のモデルではUSB-C to Lightningケーブルを使うことで、18Wや20Wのアダプタでの高速充電が可能です。
USB-C to Lightningであれば、30分で約50%まで充電でき、急いでいる時や外出先でも便利です。
さらに、USB-Cポートを備えたiPad ProやiPad AirもMacの充電器で効率よく充電できます。
各デバイスに合ったワット数のアダプタを使うことで、安全性と充電効率を両立させましょう。
Mac充電器の発熱や点滅の原因と対策方法
充電中に充電器が熱くなったり、ランプが点滅したりすることがあります。
こうした問題は充電器や周りの環境によることが多く、以下のように適切な対処法を知っておけば安心です。
充電器が熱くなる原因と対策
充電器が熱を持つのは、充電に必要な電力を供給する過程で熱が起こるためです。
特に高ワット数の充電器や長時間使うときには、発熱が起こりやすいもの。
しかし、通常の利用範囲内であれば問題ありません。
ただし、発熱をケアする場合、次の方法で安全な温度を保つよう工夫するのが効果的です。
- 平らな場所に設置する:風通しの良い、平らな場所に充電器を置き、熱がこもらないようにしましょう。
- 柔らかい布の上に置かない:ソファやカーペット、布の上に充電器を置くと熱がこもりやすくなります。
- 一旦充電を中断し、冷却する:発熱が気になる場合は、充電を一時的に中断して充電器を冷まします。
手を尽くしても発熱が続く場合、充電器が劣化している可能性があるため、Appleのサービスセンターで点検や交換を検討してください。
充電器のランプが点滅する原因と解決策
充電器に搭載されているランプが点滅する場合、接続部分に問題がある可能性があります。
接続部のトラブル原因は、接触不良やケーブルの断線であることが多いため、以下の方法を試してみましょう。
- ケーブルの差し込み確認:充電ケーブルがしっかり差し込まれているか確認します。
- 充電ポートの掃除:ポートにほこりやゴミがないか確認し、必要であればエアダスターなどで掃除します。
- 別のケーブルや充電器で確認:ほかの充電器やケーブルで試し、問題がケーブルにあるのか、充電器本体にあるのかを特定しましょう。
その他の対策方法
Appleの充電器では、電源プラグを差し込んだときに火花が見える場合がありますが、これは正常な現象です。
しかし、異常な火花(火花が連続的に出る ・ 火花が大きい・明るい ・ 異臭がする ・ 音がする)や破損がある場合は使うのをやめ、Appleサポートに相談してください。
また、定期的にMacのソフトウェアやファームウェアのアップデートを確認することも、充電器のトラブル防止に役立ちます。
このように、充電器やケーブルに異常が見られる際は、早めに対応することで安全かつ快適に充電環境を保つことができます。
まとめ
この記事では、Macの充電器について、機種ごとの違いや最適なワット数、iPhoneやiPadへの互換性を解説しました。
Macのモデルによって充電器のワット数は異なり、それぞれの性能に合わせた最適な充電ができるようになっています。
また、USB-CとMagSafeの違いを踏まえ、利用シーンに合わせての使い分けもポイントです。
さらに、Macの充電器はiPhoneやiPadにも問題なく使え、デバイスごとに自動で出力が調整されるため、安全に利用できます。
発熱やランプの点滅など、充電トラブルに対する対策も含めて、正しい知識を持つことで安心してMacの充電環境を整えられます。
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