MacBook AirやMacBook Proでは、Touch ID(指紋認証)により簡単にデバイスのロック解除やパスワード認証が可能ですが、デスクトップ型のMac miniやiMacでは、現時点では特殊オプション等のみで利用できる状況です。
この記事では、現状(2024年11月現在)のMacのデスクトップモデルにおける指紋認証の対応状況と、指紋認証があることで得られるセキュリティ面や利便性のメリットについて掘り下げます。
また同時に、今後の技術発展やモデル更新による指紋認証の普及の可能性についても、考えていきましょう。
も く じ
ToggleMacにおける指紋認証(Touch ID)機能とは?その利便性とセキュリティ性の特徴
Touch IDはAppleが提供する指紋認証機能で、ユーザーが指を触れるだけでログインや認証ができる仕組みです。
Touch IDは、2024年11月現在、主にモバイルデバイスやMacBookシリーズにて採用済み。パスワードの入力が不要になるため、安全かつ迅速にデバイスを使用できるようになっています。
特にセキュリティ面で優れた技術であり、Macの安全性をより高めている要素の一つです。
Touch IDは、iPhoneやiPad、MacBook AirやMacBook Proのキーボードの一部に内蔵されており、これを使ってデバイスのロック解除や、Apple Payでの決済、システム設定の変更などが行えます。
指紋認証は、顔認証やパスコードによる認証と比べてスピーディであることがメリット。他人のアクセスを防ぐという意味合いにおいて、強力なセキュリティ手段として機能しています。
Touch IDにより、家族や職場のメンバーがいる中でMacを利用する場合も、他者によるアクセスを抑えながら、便利にデバイスを使いつづけられます。
iMacおよびMac miniで指紋認証するならTouch ID搭載Magic Keyboardを使うしかない
デスクトップ型のMac、特にiMacやMac miniにおいて、指紋認証を利用するには「Touch ID搭載Magic Keyboard」を購入する必要があります(もしくは、テンキー付きモデル)。
※商品名に「Touch ID搭載」の記載がないMagic Keyboardでは指紋認証ができないため、購入時には充分注意してください。
Touch ID搭載Magic Keyboard(Magic Keyboard with Touch ID)は、Apple公式がリリースしたキーボード。指紋認証センサーがキーボードの右上部分に内蔵されています。
Touch ID搭載Magic KeyboardをM1チップ搭載のiMacやMac miniに接続することで、指紋認証が可能となります。
ただし、Touch ID機能付きのMagic Keyboardは、すべてのデスクトップ型Macに対応しているわけではありません。
対応機種は、上記の通りM1チップを搭載している最新のMac miniやiMacに限られており、古いモデルのMac miniやiMacでは使えません(公式には「AppleシリコンとmacOS 15.1以降を搭載したMac」)。
このため、現時点(2024年11月)で指紋認証を利用したいユーザーは、対応するMacを購入するか、既存のMagic Keyboard対応モデルでTouch ID対応のキーボードを追加購入するかを選ばなければなりません。
また、Touch ID付きMagic Keyboardは標準付属品ではありません。Mac miniやiMacを購入する際には別途オプションとして追加する形になります。
Magic KeyboardはAppleの公式オンラインストアやApple Storeで購入できますが、追加のコストがかかるため、導入の際には費用も考慮する必要があります。
Touch ID搭載Magic Keyboardの使い方と機能
Touch ID搭載Magic Keyboardは、従来のMagic Keyboardのデザインを踏襲しつつ、指紋認証機能が搭載されているモデルです。
このキーボードを用いることで、Mac miniやiMacでTouch IDを利用することができ、MacBookと同様にスムーズにログインや認証が行えます。
以下からは、Touch ID搭載Magic Keyboardの特徴と使い方について詳しく説明します。
Touch IDの位置・認証のしかた
Touch IDのセンサーはTouch ID搭載Magic Keyboardの右上部分に配置されており、指を軽く触れるだけで認証が完了する仕組みです。
こうしたシンプルな操作だけで、パスワードを入力する手間が省けます。日常的にMacを使う頻度が高いユーザーにとって、特に便利といえるでしょう。
たとえば、起動時のロック解除、システム設定の変更、Apple Payを使った決済、またアプリのインストール認証など、幅広い用途で指紋認証が利用できます。
Apple Pay認証やシステム設定のスムーズ化
Touch IDを用いることで、特にApple Payを使ったオンライン決済がスムーズになります。
従来はパスワードの入力や、iPhoneなどでの認証が必要でしたが、Touch ID搭載Magic Keyboardを使えば、指をかざすだけで素早く安全に決済が完了。
また、Macのシステム設定の変更や、アプリのインストール認証もTouch IDにより迅速に行えます。
つまり全体的に、セキュリティを保ちながらスムーズな操作が可能となるのです。
今後、デスクトップモデルでTouch IDやFace IDが実装される展望は?
現状では、Touch ID搭載Magic Keyboardを追加することでMac miniやiMacで指紋認証が可能であることがわかりました。
Appleは将来的に、デスクトップ型Macへ直接のTouch ID搭載や、Face ID(顔認証)技術の導入を検討する可能性もあります。
顔認証が実装されれば、指紋を認識させる必要すらなく、Macの前に座るだけで認証が行われ、さらなる便利さとスピードが実現するかもしれません。
Appleは、ユーザーに利便性をもたらすことをポリシーとして掲げているため、実装可能性はゼロとはいえません。
今後、AppleがiMacやMac miniにTouch ID機能を内蔵するとしたら、現在の一体型デザインを維持しながら認証機能を統合する技術が開発された場合であると考えられます。
顔認証でも同様です。iPhoneやiPad Proで採用されているFace IDが、Macにも導入されることは多くのファンから期待されているはず。
しかしながら、現在は認証カメラをいかにMac本体に組み込むかが問題になっていると考えられます。
2024年11月現在では、顔認証用のカメラをMacに組み込もうとすると、現行の洗練されたデザインを維持できない可能性があるのです。
このため、Appleがデザインと機能性を両立させる革新的な技術を開発できるかどうかが、今後の認証機能の進化を左右するといえるでしょう。
まとめ:Mac miniやiMacで指紋認証を使いたいなら、Touch ID搭載Magic Keyboardを活用しよう!
この記事では、Mac miniやiMacで指紋認証を使いたい場合の現状の選択肢や、将来の技術的な展望について解説しました。
現時点では、Touch ID搭載Magic Keyboardを追加することで指紋認証が可能になります。
Touch ID搭載Magic Keyboardは、ログインやApple Payの利用を迅速化し、セキュリティも向上させる便利なアクセサリです。
ただし、このキーボードを使えるのは、M1チップ以降を搭載したMac miniやiMacに限られるため、購入時には注意が必要です。
将来的には、デスクトップ型MacにTouch IDやFace IDが直接搭載される可能性も期待されますが、技術的なハードルもあり、現状ではAppleのさらなる技術革新を待つしかありません。
もし、Touch ID搭載Magic Keyboardの購入やMac本体の選択に迷っているなら、最新のMacを手軽に試せるWEPLOYのレンタルサービスを活用してみませんか?
WEPLOYでは、高性能なMacを驚きの低価格でレンタル可能。
さらに、エンジニア出身の代表によるサポートも受けられるため、初心者でも安心して利用できます。
必要な期間だけ借りて、まずは試してみるのがおすすめです。ご相談をお待ちしています!