2023年11月、AppleはMacBook Proのメモリオプションを新しくしました。これにより、ユーザーは購入時に18GBと36GBの好きな方を選べるようになります。
こうしたメモリオプションが用意された理由は、多くの方がパソコンでさまざまな作業をするようになったためです。メモリオプションのおかげで、簡単な作業から、動画編集やデザインなどの難しい作業まで、MacBook Proがスムーズに動くようになりました。
この記事では、なぜメモリオプションが新しくなったのか、そして、どんな人にどのメモリがおすすめなのかを解説します。
も く じ
ToggleMacBook Proの新しいメモリオプション
Appleは、ユーザーのさまざまな要求に応えるために、MacBook Proのメモリオプションを18GBと36GBに拡大しました。
たとえば、ビデオ編集や3Dモデリングなどの作業をする方や、複数のアプリを同時に起動してマルチタスクを行う方などは、通常よりも多くのメモリを必要とします。
この新しいメモリオプションの追加により、MacBook Proはより多くのユーザのニーズを満たすことができるようになったと言えるでしょう。
以下からは、Macユーザーのニーズにどのような変化があったのか、そしてMacBook Proなどのように進化したかについて解説します。
ユーザーのニーズの多様化
パソコンを使う方のニーズは、多様化しています。
4Kなどが当たり前の時代になり、デザインや動画編集のようなクリエイティブな仕事をする方たちの扱うファイルの容量は年々増えていますし、AIやメタバースなどの普及や、便利なアプリの登場に伴い、複数アプリを立ち上げての仕事が当たり前になっています。
これまで重いファイルやアプリを取り扱うのは専門家やプロフェッショナルだけでしたが、現在では専門家やプロフェッショナルに限らず一般的なユーザーが重いファイルやアプリを普通に利用するようになってきたということです。
特に大きなファイルを扱う場合や、マルチで複数のアプリを使う場合は、パソコンのメモリが多いほど作業がサクサク早く進むものです。そこで、Appleはこうした多様化したニーズに応えるために、MacBook Proで選べるメモリの量を増やしました。
今ではMacのメモリは18GBや36GBから選べるようになり、自分の仕事に合わせて最適なパソコンを設定できるので、仕事の効率がグンと上がります。
Appleシリコンの進化
Appleシリコンの改良により、MacBook Proの性能は上がっています。
特に、M1チップが搭載されている新しいモデルでは、パソコンの脳となるCPUと、画像をきれいに表示するGPUが一緒になっています。このおかげで、パソコンが情報を処理する速さが向上し、作業がスムーズにできるようになりました。
Appleシリコンが進化したことで、メモリとCPUの間で情報が素早くやり取りされるようになり、パソコン全体の性能が上がりました。この技術の向上が、18GBや36GBのような大きなメモリを持つMacBook Proの性能をさらに引き出し、より快適に使えるようになっています。
メモリ容量がパフォーマンスに与える影響
MacBook Proの速さがどれぐらいになるか、またどんなことができるかについては、メモリ容量が大きく関わっています。
そもそもメモリとは、今使っているアプリや作業を一時的に保持する場所です。このメモリが多いほど、同時に多くのことがスムーズにできるようになります。
では、いったい18GBメモリと36GBメモリでは、それぞれどんな範囲で作業ができるのでしょうか。それぞれの使用メリットについて解説します。
18GBメモリのメリット
18GBのメモリがあるMacBook Proは、マルチで色々なアプリを複数開いて作業する人にちょうどよいものです。
たとえば8GBであれば、ネットを見たり、レポートを書いたり、簡単な画像や動画の編集程度であれば十分ですが、複数アプリを開いて作業をする場合には、少し動きが悪くなる場合があります。
18GBの場合、ZoomでWeb会議をしながら、Photoshopで画像編集をするなど、複数のアプリを同時に開いても、パソコンが遅くなったり、動きが悪くなることはほとんどありません。
一方で、「4K動画の書き出しをやりながら画像を編集する」など、PCに大きな負荷をかけるような使い方をすると、動きが悪くなる場合があります。
このように、18GBは、特にPCに高い負荷がかかるような専門的な作業をしない人で、かつ複数で色々なアプリを開いて作業をしたい人に適したメモリ容量と言えるでしょう。
36GBメモリのメリット
36GBのメモリは、パソコンにかなりの負担をかける作業をする方に適しています。
たとえば、4Kなど、ファイル容量の大きな動画編集や、3Dモデリング、そういった高負荷のアプリを同時に動かすこと、多くの情報を元に分析や解析を行う仕事などです。
36GBのメモリがあるMacBook Proなら、こうした大変な作業もサクサクでき、パソコンの動きが悪くなることを最小限に防げます。
さらに、将来的により多くのメモリが必要になるような新しいアプリが登場したり、自分のやりたいことが18GBのような少ないメモリではできないことに変わってしまったりした時でも、あらかじめ36GBを選んでおくことで心配なく使い続けられます。
メモリを選ぶ時のポイント
MacBook Proを選ぶとき、メモリ(RAMと呼ばれることもあります)は重要な要素です。
メモリが多ければ多いほど、多くの作業を同時にできます。さらにパソコンもサクサク動きます。
しかしながら、必要以上に多いメモリを選ぶと、それだけお金もかかります。そのため、自分にとって必要なメモリの量を知っておきましょう。
ここからは、使用目的に合わせたメモリの選び方について説明していきます。
作業内容に合わせたメモリ容量の選び方
メモリの容量を選ぶときは、自分がどんな作業をするかを考えてみましょう。
たとえば、ネットを見たり、文書を書いたり、簡単に動画を編集したりするくらいなら、8GBのメモリで十分です。18GBも必要ありません。
しかし、大きなファイルを取り扱う動画編集や、デザイン作業、同時に多くのアプリを同時に使うことを想定するなら、18GBはあった方が無難です。
特に取り扱うファイルが4Kで長時間の場合や、3Dのモデリングを行う場合、大量のデータを取り扱う場合などには32GBを選ぶのがおすすめです。
このように自分の使い方に合ったメモリを選ぶことが大切です。
コストパフォーマンスを考える
メモリとは、多ければいいというわけではありません。
メモリが多いほど、本体であるパソコンの価格は上がってしまいます。そのため、自分にとって本当に必要なメモリの量を考えることが重要です。
8GBあれば一般的な使用については十分ですし、動画編集など、大きなファイルを仕事として取り扱う場合でも18GBで十分な作業なら、無理に36GBを選ぶ必要はありません。逆に、将来的に重い作業をする可能性があるのであれば、初めから36GBを選んでおくのも一つの方法です。
つまり、使い方と予算に合わせて最適なメモリを選ぶことが、コストパフォーマンスを最大限出すコツです。
特にメモリがあがるだけで、PCの値段はグンと上がるので、この点は慎重に選びましょう。
まとめ
今回は、MacBook Proのメモリオプションが18GBと36GBになった理由について解説しました。
MacBook Proのメモリオプションが18GBと36GBに更新されたのは、私たちのパソコン使用に対するニーズが変化してきているからです。
一般的なパソコン使用、専門的なパソコン使用だけではなく、より多様な使用にいたるまで、18GBと36GBのメモリオプションの追加により、MacBook Proはあらゆるニーズをカバーできるようになりました。
18GBは動画編集やマルチタスクにぴったりで、36GBはより重いファイルを取り扱うユーザーに向けたものです。どちらを選ぶかは、あなたの作業内容によって決まります。
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